ごあいさつ

 視覚を追究してゆくと、光と影が織りなす世界を描くことになるが僕の興味は物質そのものの持つ実存の事実である。

 僕の体験や観察から思考や様々な妄想へと発展する中で僕の感覚が選び出してきた色彩は極めてアジア的で日本人ならではのもののように感じている。

 また驚いた事に僕が美術教育を受ける以前の好き勝手に絵を描いていたころの色彩と、今の色彩は酷似している。

 鉱物が織りなす風景の他にも様々な生き物や植物も多く描いているが、常に感じていることは、そのものが生きている間に持っている以外の時間や繋がりのあきれてしまうくらいの永遠性、である。

末永敏明

最新 展覧会情報

『今をつくる手たち ―世代、国、自然と人…「境界」を越えて出会う場所』展
『今をつくる手たち ―世代、国、自然と人…「境界」を越えて出会う場所』展 ポスター
『今をつくる手たち ―世代、国、自然と人…「境界」を越えて出会う場所』展

会期:2025年9月7日(日)~11月4日(火) 期間中無休
会場:脇田美術館(長野県軽井沢町旧道1570-4)

脇田美術館の1階フロアを使い、Gallery RYOKUSUIDOが取り扱っている日本のアートシーン最先端で活躍している日本画・木彫・漆芸・金属造形各分野のアーティストに加え、「日本が誇る伝統の技:漆芸の今 金沢美術工芸大学と金沢卯辰山工芸工房の作り手たち」と題して金沢の地で漆芸技法の研究と可能性に取り組んでいる9名の作家の作品を展観します。

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